ネパール人の彼氏を持つと苦労する。

彼氏はネパール人。衝突やイライラばかり。でも愛があるから何とかなるか!? 愚痴多めのブログです(笑)

⑲出国の日

2018年6月半ば、ついにアニルがネパールへ旅立つ日がやって来ました。出国が確定されてから、まだ2週間以上は一緒の時間を過ごせる、それがあと10日、1週間、3日とあっという間に迫り、ついにこの時を迎えてしまいました。

 

フライトの時間は午前10時頃だったので、7:30には中部国際空港に着き、搭乗手続きと荷物を先に預けて、8:30頃まで椅子に座り二人の最後の時間を過ごしました。

 

アニルは人目を極端に気にする人で、街中で手を繋いだり腕を組んだりするのが恥ずかしくて、頑なに拒んできましたが、この日私が空港で腕を組むと「最後だから今日はいいよ」と言ってくれました。

 

着いたらメールしてね、毎日電話してね、と声をかけ、保安検査の列に並ぶアニルの背中を見ていました。彼は時々こちらを振り返ると少し微笑み、検査を終えた後、遠くの方から私に大きく手を振りました。

 

私は、涙がこぼれ落ちそうになるのを必死に堪え、精一杯の笑顔で彼を見送りました。

 

彼が奥の方に進み見えなくなると、途端に涙があふれ出てきました。これまで何度もケンカしてきて、ほんの数日前も「あんたなんかいらない。もう日本に帰って来ないで」と言い放ったけど、彼がいないとこんなにも辛いなんて。

 

見送りを終えて家に帰っても、たった一人。片付けても片付けても部屋を散らかすアニルに、いつも面倒だとイラついていたけど、Tシャツに残った彼の匂いや、毎日二人で寝ていたダブルベッドを見ると、彼の痕跡が思い出されて胸が締め付けられました。

 

私とアニルはお互い想い合い、一生一緒に生きていくために結婚しました。二人のこれからの未来が待っているはずだったのに、手続きが遅れた、生活力が足りなかった、という理由で離れ離れになりました。

 

幸せになりたかっただけなのに、どうしてこんな理不尽な目に合うのだろうか。ビザ目的の偽装結婚をした人もたくさんいて、彼らはのうのうと日本に住み続けているのに。と運命を恨みました。

 

でも、国際結婚の大変さを知りつつも、根拠もなく「何とかなる」と呑気に捉え、幾度となくアニルが日本に留まれるチャンスを逃してきたのは、紛れもなく私たち二人の責任だということも事実です。

 

下調べをきちんと行い、段階を踏んで計画的に行っていれば、こんな結果にはならなかったでしょう。

 

これから私ができることは、在留資格認定許可申請を行い、アニルを日本に呼び戻すことです。

 

新しい職も見つけ、申請に必要な在職証明書等もすぐに発行してもらえるし、その他の必要書類は、出さず終いの在留資格変更許可申請の時に用意したものを使えるので、申請自体はすぐにできるはずです。

 

ただ怖いのは、申請したからと言って、許可をもらえるかどうか分からないことですよね…。

 

ポジティブなアニルは、絶対にもらえる!と信じており、日本に戻れるかどうかではなく、いつ戻れるかの心配をしているご様子(´o`;

 

まぁいくら考えても結果が出るまではどうしようもないので、余計なことを考え過ぎないように、仕事に打ち込む忙しい毎日を過ごして、寂しさを紛らわせようかなと思ってます。貯金もできるしネ…。