⑪同棲

再び遠距離からの同棲、振り幅すごいですね（笑） アニルと再び遠距離になってから約3ヶ月半後の今年4月半ば、家庭の事情が変わったことにより、私は彼が住む愛知県へと引っ越すことになりました。

彼が同棲を決意した一番の理由は、結婚してビザを変更することでした。え？ 結局ビザ目的なの？ と思うかもしれませんが、そのへんは私は問題視していません。

最近はより一層、外国人が日本に滞在するのが難しくなってきており、今年５月に更新を控えていたアニルは、もしかしたら不許可になるかもしれない、と読んでいました。

結婚ビザを取得することは、私が日本で彼と生活するためでもあり、私が大好きな彼氏にできる手助けでもあると考えました。つい最近出会って、アイシテルアイシテル結婚しよう、と囁く男とは訳が違います。

ただ、私と彼はびっくりするくらい価値観が違うため、ケンカをよくします。

私は彼に「今までいっぱいケンカをしてきて、その度に別れるとか言ってきたけど、結婚をしたらそんな簡単にはいかないよ。死ぬまで一緒に生きていくんだよ。その覚悟はちゃんとあるの？」と聞いてみました。

すると彼は「今まで結婚をしたいと考えたことはなかったけど、日本に来て特に何かをするでもなく気楽に生きてきて、もう31歳になった。だから、そろそろ人生落ち着きたい。あゆなはすぐ怒るし、それは時々ストレスだけど、どれだけケンカしても絶対に私から離れていかないのはあゆなだけだから、これからも2人で死ぬまでやっていけると思う」と言いました。

彼は彼なりに考えていたんだな、と少し目から鱗。お互いに結婚への覚悟と愛があるのなら、あとはもう実行に移すのみですよね。

4月半ば、彼の元に福岡から車で約10時間かけて向かい、2人っきりの愛の巣へ…とはならず、実際は彼とその友達との3人暮らしとなりました(｡･ω･｡) もともと彼ら2人で住んでいた部屋に、私が転がり込んだ形ですね。

とりあえず二部屋あったので、プライバシーは保てるし、私がアニルと2人暮らしするための部屋を見つけるまでの仮の宿のつもりでした。

しかーし。

2人の将来が動き出したこの辺りから、暗雲が立ち込める事態が、どっと舞い込むことになるのです…。